大地を隔てる点(日本一周52日目)
みなさんこんにちは、かつどんです。
おトイレを我慢して寝て以降、なんだか平時でも尿意がします。
膀胱がバグってしまったんでしょうか、早く普通になって欲しいもんです。
52日目(11月20日)
上川層雲峡IC下のパーキングエリア的なところにて起床。
と言いつつ、寒すぎて4時間ほどで起きてしまい二度寝も出来ず終いで眠いものの仕方なく車を走らせて暖房を効かせることに。
と思いましたが、「朝からカップ麺食えば解決やん!」と閃ききつねうどんを食べる。
が、残念ながら待ち時間のアイドリング中に暖房が効き始めてあまり意味は無かったとさ。
写真は朝食を済ませて向かった層雲峡の大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイの層雲峡駅駐車場にて。
旭川や上川町では寒いものの雪は全然でしたが、ここまで来るとちゃんと雪景色。
ただ積雪量自体は4,5センチ程度でした。
登山の装備など無いのでロープウェイには乗らず、向かうはビジターセンター。
大雪山国立公園に関して解説をして頂きました。
年配の女性の方に解説して頂きましたが、中々大雪山への愛が溢れているのが聴いていてよく分かりました。
大雪山の積雪状況。
7月末でもまだ雪が残っている所もあり、同じ日本とは到底思えない…
一応ロープウェイ駅にも入ってみます。
駅の前の道はスケートリンクのようにツルツルになってて危険な状態でした。
ビジターセンターを出て向かうは銀河・流星の滝。
そもそもこの周辺の層雲峡は、大雪山の噴火に伴い最大で厚さ200メートルも堆積した凝灰岩によって作られる様々な地形を楽しめるスポットで、この滝もそれらのうちの1つ。
写真は銀河の滝と、滝に挟まれた不動岩。
銀河の滝と流星の滝。
双瀑台より眺る滝…と行きたいところでしたが、階段が凍っており登れても降りれない可能性があったので途中で断念。
中間にある休憩場所より眺めましたが、そこからでも十分2つの滝を同時に眺められて素晴らしい景色。
ヒーヒー言いながら滑りつつも転けないようにしてなんとか下り、無事生還。
滝の前に駐車スペースと土産屋がありますが、そこから更に奥に行くとバリケードが。
かつては普通に車が通行していたものの、柱状節理の断崖絶壁の真下を走っており、風化し落下して来た岩塊が通行中の車とサイクリストを直撃し多数の死傷者を出す事態になり、隣にトンネルが造られて旧道に。
その後も一時期遊歩道として入れたようですが、頻発する落石により完全封鎖に至ったとのこと。
死傷者を出した際には石狩川を完全に堰き止め、国道を100メートルにも渡って土砂が埋めつくしたということで、如何に大規模な災害だったのかということが分かるかと思います。
また、雄大な自然は時として我々に牙を剥き
旧道入ってすぐのシェード。
断崖からは離れているので雪用でしょうか?
こちらが災害後に造られた銀河トンネル。
入口上側には柱状節理を模した意匠が見受けられます。
そのままR39を進むと、R39とR273が分岐する地点に大雪湖と大雪ダムが。
逆光なので見えづらいですが、ダム湖を一望できます。
そして奥の山は雲がかかっており嫌な予感…
大雪ダムの洪水吐より。
太陽の位置から察するに日中でも日陰のままのようで、雪が積もってました。
パッと見だとコンクリートの白なのか雪の白なのか分からないですね。
分岐したR273を進みますが、どんどん雲行きが怪しくなってきて不安…
不安な気持ちを抱きつつ更に進んで行くと北海道の国道最高地点である三国峠へと至ります。
三国峠覆道を抜けると晴れてはいないものの予想より遥かにマシな天候で展望台より素晴らしい眺めを堪能できました。
北見国、石狩国、十勝国の旧三国の境界点の三国山を越える峠なので三国峠です。
それだけだとありふれていますが、三国山の何より面白いのが北海道大分水点と呼ばれる分水嶺が集まった点という世にも珍しいがあります。
それぞれ日本海へは石狩川が、オホーツク海へは常呂川が、太平洋へは十勝川がここを源流として注ぐことになります。
石狩川に於いては約270キロもの旅路をここからスタートすると考えると感慨深いものがあります。
歩道部分は完全に雪が積もっており、駐車部分もツルツルザクザク。
峠を超えたのでそこからはひたすら下り。
途中いい感じの白樺並木が続きます。
士幌線第五音更川橋梁跡。
橋梁跡と言うか普通に橋梁ですが。。
均等間隔では無いのが惜しいですが、やはりアーチ橋は美しいです。
橋梁上面の様子。
流石に廃線になってから30年以上経過しているので線路もなく草木が生えてしまっていますが、状態は悪くないですね。
先程の写真を撮った地点の反対側は森の中を道が続きます。
白樺並木を駆け抜ける列車ということで、素晴らしい車窓だったのだろうなと思いを馳せてみます。
そのまま下ると糠平湖へ至りそこでもアーチ橋を見られますが、あまり近くには近づけないらしいのでなんだかなあと。
そして、この先は十勝平野ということで一度通ってるのでなんだかなあ。
という訳で先程通ってきた道を引き返します。
引き返す際に寄ったのは幌加温泉鹿の谷。
幌加温泉はこちらの一軒しかなく、電波も通じない山奥ですが、ナトリウム、鉄鉱、カルシウムの3種類の泉質の内湯が楽しめ、また大自然の中で入る露天風呂という最高な温泉でした😊
シャワーもからんも無く大きな桶に注がれる源泉を手桶で掬って使うスタイルですが、これがまた野湯に来たかのような感じでとても良いですね。
露天風呂は周りに遮るものが何も無く、奥の山の砂防堰堤や谷筋がバッチリ見えるロケーション。
ここの標高では雪はまばらだったので最高のコンディションでは無かったのですが、それでも自然を感じながらの風呂は本当に気持ちよかったです。
そして休憩室は田舎のおばあちゃん家と変わらぬ雰囲気で落ち着きます。
こういった空間でも気にせず伸び伸びできるのは未だに汲み取り式トイレが現役の祖母宅で慣れてるからなのかもしれません。
R273から分岐して幌加温泉に至る道は北海道にしては珍しく急坂で、特に温泉のすぐ前の坂が最もキツいため消雪用に温泉を散水していました。
そのため湯気が立ち上っており、地面は茶色や緑など温泉の色に染まっているという中々珍しい光景でした。
再度三国峠を上りますが、その途中一番の絶景ポイントである緑深橋より松見大橋を見下ろして。
程よく積もった雪がより山々という自然を美しく、そして橋という人工物を美しく引き立てています。
奥に向かってグラデーションになっている様子はこの季節にしか見られないので、本当にラッキーでした。
大雪湖は水深が浅いであろう末端の沿岸部が凍りついている様子が見られました。
人工湖でも取水口の位置によっては全面氷結することもあるのでしょうか。
大雪山に沈む夕日。
短い昼間ですが、多くの景色を見られて良い1日だったなあと感じます。
まるでラストのようですが、本日ラストに訪れたのがこちらのヘキサ。
「5849」というとてつもない数字ですが、この道は北海道r849日東東雲線。
頭の5は管理の際に用いられる路線番号であり、本来は内部で扱う際に用いられ標識には示さないはずのものですが、仕事が適当なのか、はたまた施行側が勘違いしてたのかは定かではないですが標識に組み込まれてしまい、まるで5849号線かのようになっています。
調べると、当初は主要道道を4000番台、一般道道を5000番台として扱っていたようですが、その後程なくして主要道道が1000番台と2000番台、一般道道が3000番台と4000番台という風に改訂されたそう。
改訂時期的にこの標識は1970年代に立てられたものとみられるそうで50年選手というのだから驚きです。
因みに現状確認されている中で二番目に大きい数字のヘキサなようで、一番大きいのは北海道r925武徳下士別線だそうで、5925という数字が確認できるそうです。
大雪山周辺観光を終え、頂くのはカレーライス。
しかしレトルトカレー、めちゃめちゃダルいです。
あと普通に使い捨ての容器で食べれば良かったです。
大人の大盛りカレーなだけあってお腹はいい感じに満たされるのでそこは良いのですが…
残りはまた1泊2日などの短期で出かける時に食べたいですね正直😅
というわけで、明日の用事のために道の駅とうままで戻って就寝し、早起きに備えます。
明日は大雪山の反対側である旭岳側を訪れます。
それではまた。
今日の食事(税抜き*)
朝食:セコマ デカうまきつねうどん ¥109
昼食:無し
夕食:大人の大盛りカレー 中辛 ¥-
税込合計:¥117